1- 1.デジタル技術が社会や自社の競争環境にどのような影響を及ぼすか
私達は、デジタル技術(以降DX)の活用によって、急激に変化するビジネス環境の変化に対応するだけでなく、収集したデータとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービスだけでなく、自社のビジネスモデルまでをトランスフォーメーションさせて、業務、業務プロセス、組織形態、果ては企業文化を変革させて、自社の競争優位性を確立し、顧客の課題解決はもとより当社の全従業員の物心両面の幸せの実現や当社を取り巻くステークホルダーまで含め、より良い方向に変化させると認識しています。同時に、これらのDXの変化は段階を経て社会に浸透し、大きな影響を及ぼすこととなると考えています。
1-2 デジタル技術による新たな経営ビジョン
当社では、外壁の打診点検をおこなっており、この業界は労働集約型産業です。
この業務にDXを取り入れることでまずはかねてより叫ばれている、働き方改革に対する回答、つまり少子高齢化に伴う生産年齢の減少や多様な働き方が求められる状況や課題の変換に対応していくことを新たな経営ビジョンとしていきます。このビジョンの実現のためにはDXによる労働生産性の向上や、従業員満足度の向上を実現する必要があると考えます。
DX化が促進されることは、日常の業務プロセスを見直しデジタル化を行うことを意味しており、行っている業務の効率化を目指し、それがすなわち世の中をよりよくしていくことにつながると信じています。そのためにDXを積極的に自社に取り込んで行きます。
但し、積極的にとは言え、難しいことや大がかりなことを実践していくということではなく、まずは身近なところからやデジタル技術を活用することで容易に効率化が計れるところから取り組んで行きます。
2.経営およびデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略の決定)
取組みの方向性は、IT技術を使って変化を起こし、売上や利益を伸ばす仕組みを構築することを狙います。
但し、身近な所や容易な事から始める、具体例としては、紙媒体を使って業務を行っていることろを、ペーパーレス化していき、かつこの過程でペーパーレスすることにより生まれたデジタルデーターをクラウドシステムに保存し多様に活用したり、事務所にいなくてもそのデータにアクセス出来る体制を構築し、コロナ禍でもせざるを得なかった、在宅ワークの実現や出先などでの情報の取り出し活用が出来る仕組みで顧客の課題解決に役立たせることが出来るように仕事の仕方を変革していきます。
また、現在は、外壁点検を人がロープにぶら下がり近接目視にて行っていますが、この業務プロセスにデジタル技術を活用させる、つまりドローンやロボットによる点検方法を付加することにより自社の業務プロセスの変革を実現し仕事の幅を拡げて、より低コストで素早く業務をおこなえる体制に変革していくことを目標にしていきます。
また、収集した点検のデータをデジタルで収取し、分析までを含めデジタル技術を活用し、効率的な報告のためのシステムの開発・更新を行っていきます。このような体制や仕組みを構築することで、コスト、効率、精度アップ、安全の向上を行い業務にブレイクスルーを引き起こし自社の優位性を確立します。
3.戦略を効率的に進めるための体制の提示
取締役の宇山昭彦をCEO兼CIO(最高情報責任者)とし、以下の体制で新たなビジネスモデルを実現します。
氏名 役職 DX化における役割
宇山 昭彦 代表取締役 CIO
小川 梨恵 社長室室長 情報担当