外壁調査とタイル

今回はタイルについて説明します。

私たちは外壁打診調査で外壁タイルを調査することが多いです。

 

外壁タイルの特徴といえば

①雨・風にも強い高い耐久性

②多様な色と大きさからなるデザイン性能

などがあげられます。

 

しかしながら、外壁タイルも時間がたつにつれて劣化していきます。タイルが浮いてきたり、ひびが入ったりどこが悪いのかチェックが必要です。

タイルの主な損傷にタイル浮きとひび割れがあります。

 

1.タイル浮き

タイル浮きの原因は様々な要因からなります。

・経年劣化

時間とともにコンクリートやタイルが劣化して付着力が低下してしまう。

・温度差

昼間太陽に照らされて夜に温度が冷えることで、膨張と収縮を繰り返し付着力が低下する。

・湿度差

タイル目地からの吸水によって膨張と収縮を繰り返し付着力が低下する。

・地震などの外的要因

地震などで建物が変形してしまうことで付着力が低下する。

 

また、タイル浮きには2つの種類、下地浮きと陶片浮きがあります。

 

〇下地浮き

下地浮きは外壁にタイルを張り付けるためのモルタルと躯体間に浮きが存在していることです。

〇タイル浮き

タイル浮きはタイルを張り付けているモルタルとコンクリートはくっついているが、モルタルとタイル陶片に浮きが存在していることです。

 

この二つの浮きの違いを私たちは打診棒を使って判別します。打診棒でたたくと、下地浮きはこもった音がしますが、タイル浮きはカンカンといった高い音が生じます。タイルごとに音の特徴もありますが、ベテランの職人なら一発で損傷の違いがわかります!