外壁点検とウェビング

今回は私たちが使用しているウェビングについて説明します。

 

 

ウェビングは屋上のアンカーに括り付けるときに使用します。

色や長さは様々ですが強度はとても強いです。

破断強度は約17.8kNもあります。

 

ちなみに1N≒100gです。

このウェビングの破断強度は1780kgになるので一般の乗用車を持ち上げるに等しい強度になります。

よくわかりませんが人ひとり支えるには十分であることがわかります。

 

〇ウェビングの結びかた

ウェビングを結ぶときはウオーターノットという結びかたをします。

ウェビングで輪っかを作るときや、ウェビング同士を連屈させたいときにこの結びかたを使用します。

ウェビングのような平たいものを結ぶ際にはこのウォーターノットが一番強度が高く優れています。

 

どのように結ぶか簡単に説明します

 

①片一方の端末を一結びする

②一結びの出口からもう片方のウェビングを沿わせる

③沿わせる

 

④沿わせる

これで完成です。

注意点はねじれがないようにすることと、末端を握りこぶし一つ以上余らせておくことです。

 

なぜウォーターノットと呼ぶのかというと、水にぬらしたらほどけやすくなるらしいです。

 

〇アンカーへの括り方

アンカーにどのように括り付けるか説明します。

 

①シングルループ

ぐるっと1周巻きつける

②ダブルループ

ぐるっと2周巻きつける

③3ラップ2プル

3回巻き付けて2本引っ張る

④バスケット

2重にしてぐるっと1周

 

アンカーの形や大きさによってどの括り付け方をするのか変化します。

どの方法でも共通して言えることは、ウォーターノットの結び目をカラビナに干渉させないことです。

ノットの結び目は他のところより強度が弱く、本来の強度になりません。さらに、力が加わると何かのはずみでノットがほどけてしまうかもしれません。

 

強度が強いウェビングですが、一生使い続けられるわけではありません。

ウェビングには等間隔のミシン目があります。それらにゆがみが出てきたら交換の合図です。さらに毛羽立ちがひどくなったり、傷、破れがあればもう使えないでしょう。

 

ロープに関してはこちらの記事を参照してみてください