外壁調査 クラック

今回は、外壁調査で発見したクラックについて紹介していきます。

クラックとはタイル面や吹付面に見られるひび割れのことで、
外壁調査でのクラックは建物の健全性を確保するために重要な要素の1つとなっています。

クラックの種類や大きさ、位置などいくつかの要因を考慮することで、外壁にもたらしている具体的な情報を得られることが出来ます。

1.縦のクラック(垂直のクラック)
地盤の変動や建物の収縮・膨張によるもとされていて、壁面を上下に貫通する形で垂直に走るクラックのことを指します。クラックの大きさや、長さを測定し、進行しているかどうかを確認する必要があります。

2.横のクラック(水平クラック)
地震や建物の沈下による水平な力がかかった場合に発生するとされていて、壁面を横切る形で水平に広がるクラックのことを指します。このクラックは建物の構造に何か問題がある可能性があるので、クラックの大きさや、水平方向の変化を注意深く調査する必要があります。

3.斜めクラック
地盤の変動や建物の不均等な歪みにより発生するとされていて、斜めに走るクラックのことを指します。建物の安定性への影響がある可能性があるので、クラックの角度や方向を注意深く調査する必要があります。

4.隅や窓周りのクラック
隅や窓周りは構造的な強度が低く、クラックが発生しやすい場所です。これらの部分が弱くなっている可能性があります。

5.クラックの周りの変色や変形
クラック周辺の外壁の変色や変形が見られる場合は、水漏れや経年劣化のサインの可能性があります。

外壁クラックの種類はこのように色々なものがあり、クラックが現れる条件も変わってきます。
調査をした際に発見したクラックの大きさによってはすぐに修繕などの補修をしなくては剥落などといったリスクが高くなります。

外壁調査は10年に1度全面調査行うことが義務化されており、1年~3年に一度は手に届く範囲の調査も必要です。
定期報告制度における外壁のタイル等の調査について(国土交通省)

外壁調査の方法も色々あります。紹介ブログもありますので、ぜひご覧ください。
外壁点検 建築基準法