外壁調査と打診棒

今回は打診棒について紹介します。

 

私たちは、打診棒という棒を持って外壁やタイルに損傷がないかチェックしています。

 

 

びよーんと伸ばすと1m以上伸びます。長いものだと2m伸びるものもありますね。

 

打診棒の使い方はずばり壁面を「転がす」ことです。先っちょの丸いところがぐるぐる回って音を出してくれます。

 

そして、壁面を転がしているときに損傷があると音が変わります。

 

例えばタイル浮きの損傷の場合に下地浮きとタイル浮きの2種類がありますが、下地浮きの上を打診棒で転がしているとこもっているような音がします。タイル浮きではからからと高い音が鳴るのが特徴です。

 

タイルごとの音の特徴が違うのでそれを聞き分けて正しい損傷を見抜くことが、我々打診職人の仕事でもあります!

 

 

この打診棒を使っていると先っちょの丸い部分がだんだん削れていきます。最初はまんまるですが、どんどん先がとがって円錐の形になってきます。そうなったら打診棒も変え時です。また、壁面にバシバシ叩いているとシャフトの部分が痛んできてしまい寿命も短くなってしまいます。優しく扱うことが長く使うコツですね。

 

また打診棒にも様々な種類があります。

 

スタンダードな打診棒は先端が丸いですが、異なった種類の打診棒は先端が、カボチャ型、ニンニク型、レンコン型などがあります。先端が丸い打診棒に比べて音が大きくはっきり聞こえてくるのが特徴です、壁面によっても相性や職人の好みもあるのでどれがいいとは一概には言えません。

 

いろいろな形の打診棒があるなんてユニークで面白いですね!