外壁調査で発見される、下地浮きと陶片浮きの違いについて紹介していきます。
どちらとも建物の外壁に関する損傷のことですが、それぞれ異なる現象をさしています。
・下地浮き
下地浮きは、外壁の下地部分が剥がれてしまう現象のことを言います。主な原因は下地材料が雨水や湿気の影響を受けて膨張することで浮き上がる。他には施工時の不備などが考えられます。
下地浮きが放置されると、外壁が崩れたり、塗装が剥がれたりする可能性があります。
・陶片浮き
陶片浮きは、外壁の表面に使われている陶片などの装飾材料が浮き上がる現象のことを言います。外壁に施されたタイルや陶片が浮き上がり、剥がれる状態です。主な原因は施工時の接着不足、地震や建物の変動による応力、気温の変化などが考えられます。
陶片浮きが進行すると、外壁の美観が失われ、雨風によって損傷が生じる可能性があります。
このように、下地浮きと陶片浮きには違いがあり、実際に打診調査を行うと音の違いや外壁を触った時に響いてくる振動などに違いを感じることが出来ます。
私たちが行っている打診点検はロープアクセス工法と呼ばれる方法で調査をしたり、高所作業車に乗って作業をしたりしています。
外壁調査は義務化されている建物がありますので、建物の管理者の方は注意が必要です。
対象かどうかの確認はこちらからできます。
定期報告制度の対象となる建築物等(国土交通省)
外壁調査についてのご相談やご質問がありましたら、お気軽にご連絡ください。