外壁打診調査とカラビナ

今回はカラビナについて紹介したいと思います。

 

カラビナは形、大きさ、強度、さまざまな種類があり、キーホルダーで使えるようなものからレスキュー用まで広く展開されています。近年のキャンプブームもあってか、多機能カラビナなんかも登場していて興味深いです。

 

もともとは登山のクライミング技術からカラビナは考案され発達してきたようです。

 

私たちが普段使用しているカラビナはこちらです。

 

形はシンプルなD型です。一番の特徴は安全環のオートロック機能がついていることです。

カラビナは安全環が閉まっているかいないかで強度が異なります。

安全環を閉め忘れるといったヒューマンエラーを防止するために、使用しているカラビナはすべてオートロック式です。

 

ちなみにどのくらい強度が違うかというと

 

クローズゲート時 30N

オープンゲート時 9kN

 

約三倍以上もの違いが出てくるので安全環は侮れないでね。

 

 

普段はアンカーに取り付けているウェビングとロープをつなぐ役割をしてくれます。

 

取り付けるのにも向きがあります。

 

上記の写真のような縦向きが正常です。この向きが荷重をかけたときに一番安定しますし、強度も一番高いです。

 

 

このように横向きでつけてしまうと強度が弱くなってしまいます。

安定もしないので荷重がかかると縦向きに変化し、衝撃が加わってしまう恐れもあります。

 

カラビナの耐久年数は10年と言われています。使い方によっては前後する場合があるので、明らかな変形やゆがみが出てきたらそのカラビナは使えないサインになります。日々の点検が大事でしょう。

 

カラビナの強度はとても高いですが、使い方を間違ってしまうと、本来の力を発揮することはできません。正しい使い方で安全に作業していきたいですね!