外壁打診調査とロープ

今回は私たちが普段外壁打診調査で使用しているロープについて紹介します。

 

私たちは足場を使わないロープ工法での作業を行っています。詳しくはこちらをどうぞ

 

使用しているロープはずばり”スタティックロープ”です!

 

スタティックロープの特徴は、伸び率が低く、救助活動や高所作業で使用されることです。常にテンションがかけられている状況で使われるように想定され、定位や指示に適しているロープです。

普段現場で使用しているときは伸び率が低いのでロープに体を預けてもとても安心感があります

 

 

私たちは普段メインロープとビレイロープの2つのロープを使います。下降器などにつける際にどっちがメインでどっちがビレイか見分けがつきやすいように異なった色のロープを使うようにしています。

 

反対に伸び率が高いロープをダイナミックロープといいます。ダイナミックロープは登山やロッククライミングで使われます。もし岩やがけから滑り落ちてしまった場合に衝撃を吸収するために伸び率が高くなっています。登っているときはロープに自分の体重をかけません。

 

詳しい伸び率はこちらをどうぞ

 

そのほかにも「三つ打ちロープ」もあります。主に消防士さんなどがよくつかっています。伸び率が高く衝撃吸収に向いています。伸び率が高いため作業効率はスタティックロープに比べて落ちてしまいます。

 

 

スタティックロープは強度や体制は高いものになってますが、例えば、負荷がかかった状態で鋭利なものに干渉すると切れてしまう恐れがあります。それを防ぐために私たちはエッジパットや巻養生を使用します。

 

使っていくうちにロープも劣化していきます。使用期限については一概には言えませんが、10年を目安にして使用すると言われています。しかし、日常点検でロープに異常がないか確認する必要があります。外皮をみて毛羽立っていないか、中芯が露出していないかみたり、ロープを触って中芯が断裂していないか、焼け溶けて硬くなってるなどの異常がないか確かめます。

 

私たちにとってロープは命を預けているそのものです。事故がないように普段から点検をしっかりして作業に挑みたいですね。