今回は、外壁調査で発見されることがある「爆裂」についての紹介をしていきます。
「爆裂」とは、外壁内部にある鉄筋がクラックや鉄筋の上にあるコンクリートのかぶり不足で発生します。タイルの浮きやシーリングの劣化等などの隙間から雨水などが浸透し、鉄筋が錆びていってしまします。錆が進行すると、鉄の体積が約2倍膨張し、その圧力によってクラックを発生させ、外壁を押し出してコンクリートを破壊していきます。
この状態になってしまうと、いつ上からコンクリートが落ちてきてもおかしくない状態ですので、非常に危険です。
昨年では、小学校で外壁が落下するといった事故も実際に起きており、けが人が出なかったからよかったものの、もし自分に上からコンクリートが落ちてきたらと考えるととても恐ろしいですよね。
こういった事故を未然に防ぐためには定期点検をきちんとし、損傷個所が見つかった場合は修繕するなどの対策を取らなくてはなりません。
外壁調査は建築基準法で義務化されている建物がありますので、対象となっている建物かどうか確認する必要があります。
定期報告制度の対象となる建築物(国土交通省)
クラックについての紹介もしていますので、こちらも併せてみて頂けたらと思います。
外壁調査 クラック