長期応力関係の整理と外壁タイルヒビと剥落寸前の写真

長期応力について述べます。

 

長期応力を建築大辞典(彰国社)で調べると

 

● 長期応力(ちょうきおうりょく) stress for sustained loading

長期荷重に対して求められた構造物各部の応力。と記載されています。

そこで、長期荷重をさらに調べると

● 長期荷重(ちょうきかじゅう) long time loading / (long) sustained loading

固定荷重、積載荷重、積雪荷重を組み合わせた設計用の荷重。構造物に長期間作用する荷重であり、構造物の設計にあたっては、風圧力、地震力など短時間に作用する荷重を加えた短期荷重と区別して取り扱う。「常時荷重」ともいう。

 

と記載があります。

常時荷重があれば臨時荷重があるわけで、

● 臨時荷重(りんじかじゅう) tem;orary load

構造物に短期間作用する外力、地震力、風圧力、多雪地域以外の地方における積雪荷重や衝撃荷重などで、構造計算に用いる短期荷重とは異なる。

 

建築物は、建物完成後は、建物の所有者、管理者または占有者の維持管理に委ねられ建物のライフサイクルを考慮すると、建物の諸性能の低下は、一般的には外力や経年劣化等により生じます。

外壁もご多分に漏れず、外力や経年劣化により、ひび割れ、剥離、欠損等が発生します。

タイルヒビと剥落寸前

遠くから目で見るだけでは、劣化を発見することは難しく、近接目視と打診により状態を把握し早期に対応策をとることが、建物の長寿命化に寄与すると考えます。

みなさん普段、何気なくビルの下の道路を通っていると思いますが、何十メートル上空からタイルやコンクリートの塊が落ちてきてそれが頭にあたると大きなケガひどい時には死に至るケースも発生します。

法的要求事項である定期点検、建物の長寿命化の視点の2つを掛け合わせて、建物所有者、管理者の方に安全な建物環境を提供できるように、正確で安価な外壁点検を行えるよう日夜研鑽に励んでいきます。