外壁調査をするときに、マーキングをしながら調査を進めることがあります。
マーキング検査とも呼ばれたりしていますが、どのようなものかと言いますと、調査員が目視や打診調査で劣化や損傷部分にマーキングをしていく調査方法です。
今回は、このマーキングについてメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
メリット
マーキングのメリットはマーキングがされていない外壁に再度打診棒で調査をすることで、調査の抜け漏れを減らすことが出来ることです。損傷が多い場合などは、どこまで調査をしているのかがわからなくなってします時も多々あります。そんな時に、一度調査した場所にマーキングがあれば、目印となり同じ場所を何度も確認することがなくなるので、そういった面での効率はよくなると思います。
デメリット
デメリットとしては、マーキングに使用するスプレーやマスキングテープなどの費用が掛かります。
また、調査終了後にスプレーでマーキングしていた場合には跡が残るので、全面塗装をしなくてはならないという面もあります。
他には、ロープアクセス工法などの無足場工法での調査となると、マーキングなしの調査に比べて作業範囲が手の届く範囲と限られてしまうため、マーキングなしの調査に比べると時間が掛かってしまいます。
私たちが行っているロープアクセス工法による外壁打診調査の様子ですが、マーキングをする場合はこのように近めのスパンで調査を行っています。
ロープアクセス工法の詳細はこちらからご覧ください。
ロープアクセス工法と外壁打診調査
上記の写真はマスキングテープでマーキングをしているので、すぐに修繕工事ができない場合などは、調査後に回収することも可能です。
マーキングをすることで損傷個所がどのぐらいあるかどうかを目視ですぐに見ることが出来るので、調査報告書の写真台帳を見れば、修繕工事を行う際にすぐに損傷個所を発見することもできます。
外壁打診はおおよそ1年~3年に一度行うとされており、手の届く範囲の打診調査であればマーキング検査は抜け漏れも少なく、損傷個所がわかりやすいので修繕も迅速に行えると思います。
また、10年に1度の全面打診調査時にマーキングの写真台帳があると前回調査時の損傷個所、補修個所かわかりやすいので、調査もやりやすくなると思います。
定期報告制度における外壁のタイル等の調査について(国土交通省)
外壁調査でのマーキングのメリット・デメリットを紹介しましたが、目的や予算などを考慮して、調査方法を選んでいけたら良いと思います。
レスキュージャパンでは全国どこへでも調査に向かいます。
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